秋田県横手市梅の木町18-9

「痛みを我慢していませんか?」

痛みの治療を専門にするペインクリニックを初めて訪れた患者さんのお話。
痛みを諦めていた70歳代の女性:何年も前から左足がしびれて痛かった。足を伸ばすと苦しくて、足を伸ばして眠れない。いろんな病院に行ったが、痛み止めと湿布、デンキをかけるだけで少しも良くならない。最近行った病院でも「腰からきているので治らない」と言われ、諦めていた。新しい病院ができたというので、「ものは試し」と当院受診。レンドゲン写真では、腰椎が変形し、椎間板も狭くなっている。頑膜外ブロックをした。その日から足を伸ばして眠れるようになった。とても喜ばれた。週1回計10回。左足に軽いしびれが残る程度になった。

20年来の腰下肢痛で悩む 40歳代の男性:約20年前椎間板へルニアで入院。その後も腰下肢痛(左のお尻にビリッとくる)と足のシビレがある。毎日の朝礼 10 分間立っているのも辛い。胃が弱くて鎮痛薬は飲めない。坐薬を使っても 2 時間位しか効かない。人から聞いて当院受診。硬膜外ブロック5-6回で坐薬が効いている時間が長くなり、10回目位から「週1回の治療ごとによくなる」と喜ぶ。今、坐薬は使わず、毎日山仕事をしても痛くない。調子が悪くなりかけるとブロックする。

人にはいろいろな痛みがある。ペインクリニックでは痛みの治療に、神経ブロックを使う。帯状疱疹(たいじょうほうしん)の痛みには星状神経節(せいじょうしんけいせつ)ブロックや硬膜外ブロック。肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)には肩甲上神経(けんこうじょうしんけい)ブロック。むちうち(頚椎捻挫)には出来るだけ早く星状神経節ブロック、症状が強い場合は頚部硬膜外ブロック。ギックリ腰や椎間板へルニアで痛くて身動きも出来ないようなときも、硬膜外ブロックで楽になる。なかなか治らない慢性の痛みでも、中にはブロックで軽くなるもの、治るものがある。

痛みが楽になって患者さんが治っていくのは嬉しい。1回で治る場合はもちろん気持ちがよい。なかなか治らなかった人が薄皮を1枚1枚剥ぐように治っていくのを見るのも楽しい。でも、治ると患者さんは来なくなる、暇になる、収入が減る、喜びが懐の寒さに変わる。医者は因果な商売、変な商売。

一回しか来ない患者さんが続くと、事務「また治っちゃったんですか?」。治っちゃったのか?治療が気に入らなかったのか?よくわからないが、都合の良い方に考えるようにしている。

身体の痛みをやわらげる

梅の木ペインクリニック

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